メンテナンスが楽なお庭を作るガーデン講座2

エムズ・プランニングのガーデンデザイナー、ボスこと溝口望です。

暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ春本番までは、少し寒さが続きそうですね。

さて、今日は東海村中央公民館で3回に渡って行なった「メンテナンスが楽なお庭を作るガーデン講座」が最終回を迎えました。

そういえば、2回目の講座の内容をブログでお知らせしていなかったということを思い出したので、前回の講座の内容を少しだけご紹介します。

前回は、この講座の山場となる、実際にローメンテナンスで楽しめる植栽計画の仕方を皆さんにご案内しました。

ポイントは、

植栽を計画する場所の環境を詳しく知る・・・乾燥した日向なのか、湿った日陰なのか、午前中だけ日が当たる場所なのか、西日が強い場所なのか、いつも、強い風が吹いている場所なのか・・・。

テーマを決める・・・どんなイメージの花壇にしたいか、コンセプトを決め、イメージに合った植物を選び、葉の形や咲くお花の色をリストアップしていく。

配置を決める・・・多年草、宿根草、に加えて常緑の植物やグラス類を入れ込み、お花が終わってしまった後の葉の形のコントラストに工夫をしたり、落葉した後の冬の姿も考えた植栽計画をする。

開花時期を考慮する・・・組み合わせたい植物の花期を知り、色の組み合わせを考えることで、思い通りの花壇をつくることができる。

成長する大きさを知る・・・植え込む植物が、どのくらいの幅や高さになるかを知ることで、植え込んでいく本数や、場所を決める。

文章にすると、何だか分かったような分からないような感じになりますが、これが、実はと~ても奥の深~い、深~~い作業なのです。

この下準備ができれば、ローメンテナンス花壇をつくるための7割は出来
たといってもいいと思います。

私がイギリスでガーデンデザインの勉強をしている時は、この植栽計画の宿題にとっても頭を悩ませ、何度も、空が白んでくるまで、机にかじりついて、広辞苑より分厚い植物辞典とにらめっこしていました。

今回の講座では、2回目と3回目の間に、なんと「宿題」というプレゼントが出たんです。

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「多年草をメインにしたボーダーガーデン 日向編」を計画してみよう!
1.5mx3.0mの花壇を実際に植栽計画をし、3回目の時に皆さんの前でプレゼンテーションして頂くというものです。



「宿題が終わらなくても、次回も是非ご参加くださいね~」と念を押して迎えた、最終回。

みなさん、初めての植栽計画とは思えない、すばらしいプランをお持ちくださり、立派にプレゼンされていらっしゃいました。笑いあり、拍手ありのとっても素敵な最終回でした

この宿題をされるために、色鉛筆をお買い下さりきれいに着色をしてくださった方、旦那様と奥様と共同でお考えになったデザイン案をお持ちくださった方、実際のご自分のお庭の一部をモデルにされた方、理想のお庭をデザインされた方、皆さん本当にすばらしかったです!

今回の植栽計画にチャレンジされたことは、実はとっても難しいことに挑まれたんですよ!そして、この植栽計画をすることが、一番のローメンテナンスガーデンへの近道なんです。

後は、もう少し暖かくなったら、お気に入りの苗を揃えて、土の土壌改良をし、植え込むだけです!植え込んだら、後は植物が自由に、がんばってくれます!

3回連続の講座開催というのは初めてだったので、念入りに準備をしてのぞみました。とっても楽しかった講座なので、今回で終わってしまうのが、ちょっと寂しいです・・・。

今日も改めて、植物やお花って性別や年齢を超えて、人と人とをつないでくれる、すごい力をもっているんだな~と感じました。

実は、講座の後、突然2次会が決まったんです。
公民館近くにお住まいの受講生の方のお庭を拝見させて頂くことになり、5、6人でお邪魔させていただきました。皆さん、いきいきとして、楽しそうに植物の話題に花が咲いていました。

今回の講座は、「ワークショップ型」というスタイルをとりました。土壌改良の仕方や、植栽計画の仕方など、ただ、耳から聴くだけでなく、実際に体感していただことが、今後のガーデニングに少しでもお役に立てればと思います。

お世話になった、東海村中央公民館の館長様、お声を掛けて下さった、M様、本当に素敵な時間をありがとうございました!

ボスでした。