秋の虫② コガネムシの幼虫にご注意ください!

2013/10/13
こんばんは。秋に注意の虫たち第2弾。

ある日突然、植物がしおれてきたり、枯れてしまったら、まず疑ってみるのが「コガネムシの幼虫」です。

コガネムシってどんな虫?
形はカナブンにのようですが、体全体が光沢を帯びた緑色の虫です。
そして、このコガネムシ、大人の状態よりも、幼虫の時が太刀が悪いんです。

先日、お客様からお庭の植物が突然枯れちゃったので、様子を見て欲しい・・・。とお電話があり伺ってみると、

チェリーセージの葉が全く無くなってしまい、瀕死の状態。
チェリーセージは、ほとんど虫が付くこともなく、春から初冬まで(鹿嶋市近辺でのお話ですが)お花を絶えず咲かせてくれる、とっても優秀なハーブです。
そんな強いチェリーセージに何が起こったのか!

こんな時は、まず、葉が無くなってしまった枝の部分をハサミで切ってみます。
切り口がまだ、緑色で水分が残っている状態だと、何とか復活の兆しアリ。
切り口が、水分ゼロのパサパサの状態だと、う~ん、厳しいかなぁ~。という感じ。

そして、次の診察は、根っこの状態を確認します。

株元の土を掘って、根の状態を見ます。

白い根がたくさん出ていれば、まだ、大丈夫。

でも、この時は、根は茶色。しかも、根の廻りの皮の部分が、ふにゃふにゃでボロボロと剥がれ落ちてしまう状態。根ぐされしちゃってました。この時は、根の周りからは虫は発見されませんでした。

でも、やっぱり何かがおかしい!
チェリーセージの近所に植えてあった、何にも増して強いはずのフェスツカグラウカというグラス類も、状態が悪いのでちょっと葉っぱを引っ張ってみると、なんと、株ごと地面から抜けちゃいました。
そして、その株近辺の土から、出てくるは出てくるは・・・。

コガネムシの幼虫がワンサカ!
(2cmくらいの白いイモムシのような虫です。土の中では大概丸くなってます。形としては、ちょっと小さなキャラメルコーンぐらいです)
1匹見つけたら、10匹はいるはずです。

見つけたら、すぐに捕獲して、かわいそうですが天国に送ってあげてください。
結構、逃げ足が速いので、ご注意を!

もし、お薬を使う場合は、私はスミチオンを1000倍にお水で薄めて、その部分にジョウロで撒きます。
いろんな方法があると思いますが、とにかく捕獲しないと、根っこを食べられ、植物が水分や栄養分を補給できずに、やがては枯れてしまいます。
先日は、芝の間からコガネムシらしき形跡を発見しました。

「お薬、使うの、や~だ~な~。」
という方もいらっしゃると思うのですが、私の持論は、「体が病気になった時には、風邪薬や抗生物質などを飲むでしょう!虫がいないのに薬を撒くのは賛成できないけれど、危機的状況の時には、規定に希釈して安全に使用すれば良いのでは?」と思っています。

お薬を使うかどうかは、別としても、この時期のコガネムシの幼虫には、ぐれぐれもご注意下さいねっ!

ボスでした。