被災地で思うこと。

2011/03/18
エムズ・プランニングのボスこと溝口望です。

今日も大きな余震がありましたが、皆さまお変わりありませんか?

昨日は、お客さまのお家やお庭が受けた被害の現実を目の当たりにし、さすがの私も、ガックリと肩の力を落してしまいました・・・。
でも、元気をなくしてばかりはいられませんね。

今日は、エムズプランニングの現在の様子をご報告いたします。

お客様とのお打合せルームは、11日の地震の際、たくさんの小物達が棚から落ち、植木鉢や植物達が見るも無残な状況になりましたが、今はすっかりと元の様子を取り戻しています。(壊れやすい物は、床においていますが・・・。)

物が壊れる程度は、大したことではありません。
スタッフみんなも、怪我ひとつなく、みんな元気です!

地震が発生してから、鹿嶋・神栖・潮来にお住まいのお客様のお庭の様子を点検に、日々伺わせて頂いております。(ガソリン不足の関係で、遠方のお客様には、お電話でご様子を伺わせて頂いております。)

この辺りは、地震そのものの影響よりも、「液状化現象」による被害が本当にひどくて、目を覆うばかりです。

新築されて間もないお家が液状化で傾いてしまったり、ひどいところは、50cmも地面に埋まってしまっていたり・・・。玄関に向かって登り勾配で作ったはずのアプローチが逆勾配になってしまっていたり・・・。(あまりのひどさに、お写真は掲載いたしません。)

私が、ショックで発する言葉もない中、お客様の明るさに、こちらが励まされました。

(旦那様) 「いやぁ~、家、傾いちゃったんですよ。今日、やっと電気がつながって、妻と子供達も実家に帰っちゃってるから、一人でとっても快適なんですよ~ 」

なんて、明るいんでしょう!玄関の横には、70cm近くも持ち上がってしまった浄化槽があったのですが、

(旦那様) 「 あっ、この浄化槽ね~、下水が繋がったから、掘り出すのどうしようかな~、と思っていたらから、丁度良かったかも!」

なんて、前向きなんでしょう!

どんな状況でも、とらえ方ひとつなんですね。
本当に、励まされました。ありがとうございました。

そして、どのお宅に伺っても、ちびっ子達がとっても、とっても元気なのです。あの元気は、ただ単に学校がお休みになっていたり、今の状況がうまく掴めていない、ということだけではないような気がします。
今を一生懸命生きている子供達の姿に、たくさんのパワーをもらいました。

私達大人は、先の心配ばかり・・・。
あれも心配、これも心配。
ガソリンがなくなっちゃったらどうしよう。
食べ物がなくなっちゃったらどうしよう・・・。

もしかすると、「物に執着しすぎているのかもしれないよ!」というサインを地震が教えてくれてるのかな、と思う今日この頃です。

今日、ふと、昔見た映画の「タイタニック」で、豪華客船が傾いて沈みそうになっている時のシーンを思い出しました。

あの、危機的な状況で、甲板の上でバイオリンやチェロを演奏していた音楽家の方は、救命胴衣もつけずに最後まで演奏を続けていました。

鹿嶋は被災地ではありあますが、住む所もあり、寒さもしのげ、比較的恵まれていると思います。
私達に、今、何ができるのかと考えた時、「いつもの与えられた役割をそのまま続けていく」ということもとても大切なのかもしれない、と私は思います。

ですので、いろんなことにめげずに、「癒しのお庭を創っていく」という役割を全うしていきたいと思います。

エムズ・プランニングの事務所は電気も通り、お水も出るようになり、業務も通常に戻りました。現在、ご依頼を受けているお客さまのお庭のデザインも進めております。

まだ、鹿嶋でも断水していらっしゃる地域もあるようです。

エムズ・プランニングの事務所は井戸水もあるので、
道路沿いの看板に「水」給水所と張り紙をしています。

断水のために、困っていらっしゃる方、いつでもお水を汲みにいらしてください。24時間大丈夫ですよ!

今も、お近くの方がお水を汲みいらっしゃっていて、
「汲み放題なので、どんどんどうぞ!これがガソリンだったら、もっといいんですけどねっ」と笑っていたところです。

今夜も、強い余震が来ないことを祈ります。
そして、鹿嶋より大変な被災地の方々のご健康を祈ります。

ボスでした。